障がい児の教育 前提感覚とは 感覚の統合が必要 南カリフォルニア大学  J・エアーズ博士 感覚統合と学習障害 学習に必要なものとは 発達のゆがみとは 障がい児はグルグルしても目がまわらないってホント?  

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障がい児と前庭感覚 J・エアーズ博士の見解

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南カリフォルニア大学の J・エアーズ博士は障がい児の教育に感覚の統合が必要と説き、「感覚統合と学習障害」という本を1972年に出しました。

 

子供の成長、発達には脳の神経過程の機能の発達が必要。
人の学習を成立させる発達の基礎として感覚統合が必要と説いたのです。

 

障がい児には感覚の障害が認められます。
そのため普通の子より、座ったり立ったり、寝返りしたり、四つん這いや歩行が遅れます。

 

指先の巧緻運動は不器用であり、縄跳びや自転車乗りもぎこちなく、国語の学習では、字は読めるが書けない、または書けるが読めないということが起こります。

 

知恵遅れの子ども達は「つま先歩き」をする子が多く、回転イスに乗せて20秒間に10回の割りでイスを回転させても、平行感覚の入力が悪いので、めまいをしないという現象を見せます。

 

つま先立ちが直り、めまいをするようになると障害がとれてきます。
このように感覚の異常がその後の成長、発達に大きく関わっていることが分かります。

 

 

生後3ヵ月の赤ちゃんに「腹這い」の姿勢をさせることがぜひ必要です。
この姿勢ができるようになることは、重力に負けず体を持ち上げるという感覚運動学習をすることになります。

 

1歳になると、跳び、はね、でんぐり返り、平均台渡り、ジャングルジム登りをさせることがよい感覚運動の訓練になります。

 

細かなものを親指と人差し指でつまんだりはさみで紙を切らせたりすると、子どもの感覚運動学習はうまく進みます。

 

けれども親がこのような基本的な感覚運動をさせずに済ますと、普通児でも遅れを生じ発達にゆがみが出てきます。

 

人が運動する場合、常に二つの感覚が必要です。
一つは環境と自分との関係、一つは自分の中心と体の各部分の関係を知る感覚です。
前者は前庭感覚と言い、後者を固有感覚と言います。

 

遊具で遊ぶ少女

 

私たちの体は空間に対し、今、傾いているかまっすぐか、逆立ちしているか、動いているか、止まっているか、上がっているか、落ちているかを知らせる感覚は内耳の前庭という所にあるので、これを前庭感覚と言います。

 

生後5ヵ月の赤ちゃんを斜めにして抱くと頭を持ち上げ、斜めになりかけた頭部を真っ直ぐ起こします。
8ヵ月の赤ちゃんを急に頭から落下させる状態にすると、赤ちゃんは両手を素早く伸ばし、落下の危険を防ぐという姿勢をとります。
これらはすべて前庭感覚がさせる技です。

 

最近、学習障害児が増えていますが、この子達は小さいときに前庭感覚を育てる運動が少なく、イスに座ってただテレビを見ていたという生活のため、前庭感覚が育たなかったと見ることができます。

 

参考資料:絵でわかる障害児を育てる感覚統合法(坂本 龍生:著)

 

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